アイフレイルとは?

「アイフレイル」とは病気ではありませんが、加齢に伴って眼が衰えてきたうえに、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態のことです。

フレイルとは「加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態」を指す概念です。厚生労働省は健康寿命延伸に向けた施策の柱のひとつとして「フレイル対策」を挙げており、2020年から「フレイル健診」が全国で開始されています。

自己チェック

アイフレイルチェックリストを活用し、定期的に自己チェックを行いましょう。2つ以上の症状が当てはまる場合は、早めに当院にお越しください。

※「日本眼科啓発会議 アイフレイル啓発公式サイト」より引用

アイフレイルを引き起こす主な病気・原因

アイフレイルとは、加齢によって目に起こる機能低下を総称した概念ですが、その背景には多様な疾患が隠れている場合があります。
特に以下の病気は、視機能障害の大きな原因となり得るため要注意です。

ドライアイ

ドライアイは、涙の分泌量の減少や、涙の質が低下することで、目の表面が乾燥してしまい、様々な症状を引き起こしてしまう状態のことです。乾燥性角結膜炎や涙液減少症などと呼ばれることもあります。

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白内障

白内障は、光の経路にある水晶体が何らかの理由ですりガラスのように濁ってしまい、ものが見づらくなってしまう病気です。

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緑内障

緑内障は、網膜に張り巡らされた神経に障害が起こり、障害された部分の視野が欠けていくという疾患です。放置したまま進行すると失明にいたるもので、日本人の中途失明率第一位となっています。

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糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は「糖尿病の三大合併症」と言われるもののひとつです(ほかには糖尿病腎症、糖尿病神経障害があります)。現在、日本では約1000万人に糖尿病の疑いがあると言われており、それに伴って糖尿病網膜症になる人も年間3000人に及ぶとみられています。

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加齢黄斑変性

加齢黄斑変性とは、視力に1番重要な黄斑部に出血や網膜剝離が現れる病気です。
初期症状としては、歪んで見える、視野の真ん中が黒く見えることがあげられます。
片目のみの症状やわずかな障害である場合には、気づくことができないため早期治療を心がけることが重要となります。