流行性角結膜炎(はやり目)
について

「はやり目」や「プール熱」はアデノウイルスによる感染性結膜炎です。
アデノウイルスは感染力が強く、多くの場合は人から人へと感染するので、注意が必要です。

症状

まぶたの裏側のぶつぶつや充血、まぶたの腫れ、流涙などの症状が激しくあらわれます。感染してから7~14日で発病します。

感染から発病、発病後5日目・10日目・15日目までの症状の図

アデノウイルスに対する有効な薬剤はありませんが、症状を和らげる目的で、炎症を鎮める効果のある非ステロイド性抗炎症点眼薬やステロイド点眼薬が使用されます。また、抵抗力が落ちている結膜に細菌が感染しないように、予防的に抗菌点眼薬が使用されます。

後遺症と合併症への注意

結膜炎の症状がおさまってきた頃に、黒目(角膜)の表面に小さな点状の濁りが出てくることがあります。このときに治療をやめると、角膜が濁って視力が落ちることがありますので、治ったかなと思っても、眼科医がいいというまで点眼などの治療を続けるようにしましょう。

治療時の注意点

  • 手をこまめに洗いましょう
  • 顔を拭くタオルを家族と共有しないようにしましょう
  • お風呂は最後に入るか、シャワーなどですませましょう
  • 子どもの場合は、眼科医の判断に従って登校・登園を控えるなど、感染の拡大予防に努めましょう